胸椎・胸郭とは?|建築学科卒のトレーナーが考える「動ける背骨」と姿勢の関係

こんにちは!

千葉県八千代市で姿勢改善・動作改善をサポートするパーソナルトレーニングジム「ONE STEP」代表トレーナーの小林です。

今回は、身体の構造を「家」に例えて考えるシリーズの第2回。

テーマは、

「胸椎(きょうつい)・胸郭(きょうかく)」

です。

前回の記事では、建築学科を卒業した私自身の経験も交えながら、

「身体の構造は家の構造と似ている」

というお話をしました。

家に「基礎」や「柱」があるように、身体にも足元という土台があり、その上に骨盤や背骨などがつながっています。

関連記事:身体の構造は家と似ている?|建築学科卒のトレーナーが考える姿勢と身体の整え方

今回の記事は、その考え方をもう少し掘り下げて、身体の「胸」の部分にあたる胸椎・胸郭について見ていきます。

胸椎・胸郭は、姿勢だけではなく、身体をひねる・腕を動かす・呼吸するといった動きにも関わる部分です。

「猫背だから、とにかく胸を張る」

ではなく、

「背骨や胸郭がどう動いているのか?」

という視点から姿勢を考えてみましょう。

胸椎・胸郭ってどこ?

まずは「胸椎」と「胸郭」が身体のどこにあるのかを確認してみましょう。

胸椎とは?

背骨は大きく、

  • 頚椎(首の部分)
  • 胸椎(胸の部分)
  • 腰椎(腰の部分)

に分けられます。

このうち、胸の後ろ側にあるのが胸椎です。

胸椎は全部で12個あります。

そして胸椎には肋骨がつながっています。

胸郭とは?

胸郭は主に、

  • 12個の胸椎
  • 12対の肋骨
  • 胸骨

によってつくられています。

形をイメージすると、

「鳥かご」

のような構造です。

その中には心臓や肺などがあります。

つまり胸郭には、大切な臓器を囲む役割があります。

しかし胸郭は、ただ硬く固定された「箱」ではありません。

呼吸をしたり、身体をひねったり、腕を動かしたりするときにも動いています。

胸椎・胸郭はどこ?

人体を後ろ・横から見たイラストを使用。

頚椎 → 胸椎 → 腰椎

を色分けし、胸椎部分を強調。

さらに、

胸椎+肋骨+胸骨=胸郭

と一目で分かるようにする。

建物に例えると、胸郭は「部屋」のようなもの

ここから、建築の視点で考えてみましょう。

前回の記事では、背骨を身体を支える「骨組み」のようなものとして説明しました。

その背骨の胸椎部分から肋骨が広がり、胸郭という空間をつくっています。

建物に例えるなら、

骨組みからつくられた一つの「部屋」

のように考えると分かりやすいかもしれません。

そして胸郭の下側には、呼吸に大きく関わる横隔膜があります。

建物の部屋にも、

床、壁、天井があります。

身体は建物とは構造が違いますが、

「空間があり、その周囲を構造が支えている」

と考えると、胸郭をイメージしやすくなります。

胸郭を「部屋」として考えてみよう

建物

柱・骨組み

壁に囲まれた部屋

身体

胸椎

肋骨・胸骨に囲まれた胸郭

横隔膜

※身体と建物が同じ構造という意味ではなく、胸郭の位置関係を理解するためのイメージ。

背中が少し丸いのは悪いこと?

ここは姿勢を考えるうえで、とても大切なポイントです。

「良い姿勢=背骨が真っすぐ」

と思っている方も多いのではないでしょうか。

しかし実際の背骨は、横から見ると真っすぐではありません。

もともと自然なカーブを持っています。

胸椎部分は、後ろ側へ緩やかに丸みを持つ構造になっています。

つまり、

背中に丸みがあること自体が悪いわけではありません。

大切なのは、

丸くならないことではなく、必要に応じて動けること。

です。

「猫背=胸を張る」だけではない

鏡を見て猫背が気になると、

「もっと胸を張らないと」

「背筋を伸ばさないと」

と思いますよね。

もちろん、一時的に姿勢を変えることはできます。

しかし、

胸椎や胸郭が動きにくい状態のまま、無理に胸を張り続ける

ことが、その人にとって良い姿勢とは限りません。

姿勢には、

  • 胸椎・胸郭の動き
  • 肩甲骨の動き
  • 首の位置
  • 骨盤の位置
  • 股関節の使い方
  • 足元の安定
  • 長時間の座り姿勢

など、さまざまな要素が関係します。

だからONE STEPでは、

「猫背だから背中だけ」

という見方はしません。

胸椎・胸郭は「動ける」ことが大切

胸椎・胸郭には、

  • 身体をひねる
  • 身体を反らす
  • 身体を横へ倒す
  • 腕を上げる動きを助ける
  • 呼吸に伴って胸郭が動く

など、さまざまな動きがあります。

例えば後ろを振り返るとき。

首だけをひねっているわけではありません。

胸椎を含めて身体全体が連動することで、振り返る動作ができます。

また、腕を上げる動作でも、肩だけが動いているわけではありません。

肩甲骨や胸郭なども一緒に動きます。

つまり、

「肩が動きにくいから肩だけを動かす」

ではなく、胸椎や胸郭まで含めて身体を見ることが大切なのです。

胸椎・胸郭が関係する主な動き

中央:胸椎・胸郭のイラスト

周囲に、

ひねる
反らす
横へ倒す
腕を上げる
呼吸する

を配置。

下部に、

「姿勢だけでなく、“動けるか”を見ることが大切」

と入れる。

胸郭が動きにくくなると、他の場所で頑張ることも

身体はとてもよくできています。

どこかが動きにくくても、別の場所を使いながら目的の動きを行おうとします。

例えば胸椎が動きにくい状態で身体を反ろうとすると、

腰をいつもより大きく反ることで動きを補う場合があります。

身体をひねるときも同じです。

胸椎・胸郭だけではなく、首や腰、股関節などを使いながら動きます。

これは身体が持つ自然な対応の一つです。

ただ、いつも同じ場所に動きが集中していると、

「なぜそこばかり使っているのか?」

という視点も必要になります。

だからこそ、一部分だけではなく身体全体を見ることが大切なのです。

姿勢は「形」ではなく「動き」まで見る

姿勢を見るとき、どうしても静止した状態に注目しがちです。

しかし、私たちは一日中止まっているわけではありません。

立つ。

歩く。

座る。

振り返る。

物を持つ。

腕を上げる。

こうした動作を繰り返しています。

そのためONE STEPでは、

「止まっているときにどう見えるか」

だけではなく、

「実際にどう身体を使っているのか」

も確認します。

姿勢だけを無理に整えようとするのではなく、

身体の使い方が変わることで、結果として姿勢も整いやすくなる。

これが現在のONE STEPが大切にしている考え方です。

胸椎・胸郭も「鍛える前に、まず整える。」

「猫背が気になるから背筋を鍛えよう」

「姿勢を良くするために筋トレをしよう」

という考え方が間違っているわけではありません。

筋力も大切です。

ただ、その前に確認してほしいことがあります。

それが、

今の身体は動きやすい状態なのか?

ということです。

例えば、

  • 胸椎は動くか
  • 胸郭は動くか
  • 肩甲骨は動くか
  • 腕は無理なく上がるか
  • 身体を左右にひねれるか
  • 呼吸すると胸郭が動くか

などです。

動きにくい状態のまま、

「弱いから鍛える」

だけではなく、

まず動ける状態をつくり、そのうえで必要な力をつける。

これが、

「鍛える前に、まず整える。」

というONE STEPの考え方です。

整える → 動かす → 維持する

胸椎・胸郭についても考え方は同じです。

① 整える

まず、胸椎・胸郭だけではなく、姿勢や身体全体の動きを確認します。

どこが動きにくく、どこを多く使っているのかを見ていきます。

② 動かす

動きやすい状態をつくったら、実際に身体を動かします。

胸椎をひねる。

腕を上げる。

呼吸に合わせて胸郭を動かす。

など、必要な動きを身体に覚えていきます。

③ 維持する

最終的には、

日常生活の中で自然に使えること

が大切です。

必要な筋力も身につけながら、整えた身体を自分自身で使える状態を目指します。

まとめ|胸椎・胸郭は「真っすぐ」より「動ける」ことを大切に

今回は、建築学科卒のトレーナーという視点から、胸椎・胸郭についてお話ししました。

ポイントをまとめると、

  • 胸椎は背骨の胸の部分にある12個の骨
  • 胸郭は胸椎・肋骨・胸骨などで構成されている
  • 胸椎にはもともと自然な丸みがある
  • 「背中が丸い=すべて悪い」ではない
  • 胸椎・胸郭は姿勢だけでなく身体の動きにも関係する
  • 一部分ではなく身体全体のつながりを見ることが大切

ということです。

家で考えるなら、

見た目だけを真っすぐにすることより、構造全体がうまく機能していることが大切。

身体も同じように、

「見た目の姿勢」だけにとらわれる必要はありません。

必要なところが動き、

身体全体が連動し、

そのうえで必要な力を発揮できる。

そんな身体を目指していくことが大切です。

整える → 動かす → 維持する。

そして、

「鍛える前に、まず整える。」

姿勢と動作を整えながら、これから先も一生快適に動ける身体をつくっていきましょう。

身体全体の構造について詳しく知りたい方はこちら
身体の構造は家と似ている?|建築学科卒のトレーナーが考える姿勢と身体の整え

まずは体験トレーニングで、今の身体をチェックしてみませんか?

「猫背が気になって、いつも胸を張るようにしている」

「肩や背中まわりが動かしにくい」

「運動したほうがいいのは分かっているけれど、何から始めればいいか分からない」

そんな方は、いきなり身体を鍛える前に、まず今の身体がどのような状態なのかを知ることから始めてみませんか?

ONE STEPの体験トレーニングでは、いきなり筋トレを始めるのではなく、

  • カウンセリング
  • 姿勢のチェック
  • 関節の動きや身体の使い方のチェック
  • 一人ひとりの状態に合わせたトレーニング・身体へのアプローチ

を行いながら、今の身体の状態を一緒に確認していきます。

「猫背だから背中を鍛える」

「肩が気になるから肩だけ動かす」

という考え方ではなく、足元・骨盤・背骨・胸郭など、身体全体のつながりを見ながら整えていくのがONE STEPの特徴です。

「鍛える前に、まず整える。」

身体を整え、動かし、その状態を自分で維持できる身体へ。

これから先も、自分の足で歩き、旅行や趣味など好きなことを楽しめるように。

姿勢と動作を整えて、一生快適に動ける身体を一緒につくっていきましょう。

ONE STEP 体験トレーニング

通常 6,600円 → 初回体験 3,300円

千葉県八千代市・八千代緑が丘エリアで、姿勢や身体の使い方が気になっている方は、まずは体験トレーニングからお気軽にご相談ください。

\ 体験トレーニングの詳細・ご予約はこちら /

監修者情報

小林 裕矢(こばやし ゆうや)
パーソナルトレーニングジム ONE STEP 代表

保有資格

  • 鍼灸あん摩マッサージ指圧師(国家資格)
  • 日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
  • アニマルフロー Lv1インストラクター
  • 健康美容食育士

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